『丸山』での食事が済んで外に出ると、薄曇の空に気温もグッと下がっておりました
この日は、今年一番の冷え込みだったとかで、そして紅葉の見頃が最後の週末ということもあり、道はどこも大渋滞です

・・・
とりあえず、今夜のお宿の
『京都ホテル』まで、荷物を置きに行きました。
車窓から川端通や東山・北山の紅葉を楽しみながら、この様子ではどこかお寺に着いた時にはとっぷりと日も暮れてしまうし・・・、あとはお買い物に繰り出すことと相成りました。
腹ごなしに、御池通りから二条大橋を渡り、祇園にある呉服店
『えり萬』を目指しました。
ここは趣味の良い小紋や、舞妓さん・芸妓さん御用達の帯揚げで知られたお店です。
京都のお店らしく、外から見ると非常に入りづらい、敷居の高そうな店構えではありますが、一歩足を踏み入れるととても優しいご主人が丁寧に応対して下さり、色々なことを教えてくれる、やはり京都らしく懐の広いお店です。
前回はEちゃんが、はんなり〜とした品の良い小紋と帯・帯揚げ・襦袢・・・一式を購入したのですが、たくさんの反物を見せて下さって、それはそれは楽しく、目の保養になったものです
今回は、風呂敷が買いたい

・・・とのことで、

電話をしてお邪魔しました。
色とりどりの鮮やかな風呂敷たちは、小・中・大の三種類のサイズがあり、地の染めの色や絞りの文様・色の組み合わせが微妙に違い、二つとして同じものが無いのです。
私は買う予定はなかったのですが、こんなに愛らしく、造り手の
温もりが伝わってくる
芸術作品のような子らを見たら、可愛いもの好きの私は素通り出来ませんでした

私が購入したのは、手前にある
黒地に
グリーンの楓と
赤の○梅が染め抜かれたもの(大)と、
クリーム色地に
赤で梅を散らしたもの(小)です
Eちゃんは、迷うことなく小・中・大の三種類を
?オトナ買い?
皆で散々、あ〜だ・こ〜だと風呂敷を広げて、ご主人のアドバイスを聞きながら選び出す作業は、とっても楽しいひと時でした
こちらのお店は、入っても帳場があるだけで、商品は一切出ていないのですが、こんなモノが見たい・あんなモノが欲しい・・・というと、後ろの棚から次々と出してくれるのです。
東京での生活では、好きなものを好きなように手にとって見て・・・、ということがほとんどですから、こういうのってイタリアをはじめとするヨーロッパのお買い物の仕方ですよね。
若い頃、初めて行ったイタリアで、ブラウスや手袋やショール、はたまたハンカチでも何も・・・、お店の人に、こういう物が欲しいのですが・・・、と告げないと品物を見ることすら出来ないスタイルにはちょっと面食らいましたが、今はこういう遣り取りが楽しいと思えるようになりました
京都に行ったら、是非、立ち寄りたいお店の一つであります。
そぞろ歩きながら、
『かづら清』→Hさんに教えてもらって初めて入った三条大橋のたもとの有名なほうき専門店
『内藤箒商店』を覗き、手作りの職人技で作られたホーキを手にとって見ると、何か欲しくなってしまいました。
試しにひとつ小さなものを買いたいのですが・・・、とお店のおかあさんに相談すると、お茶碗や土鍋を洗う時にちょうど好いサイズ・硬さの小さなちいさな箒のような形のタワシをおススメしてくれました。
こちらでも、お店の方にアレは何

コレは何

・・・と質問しまくりましたが、とても親切に教えてくださいましたよ。
小さな箒状のタワシは、3〜4年も優に保つとかで、これがあればご飯粒のこびりつきでも、お鍋のコゲでも何でも、お水につけ置き、こすっただけでキレイになるのだとか
「それってまさしく
エコですね

ドイツにもそういう商品がありますよ

」と感嘆の声を上げた私に、おかあさんは、ドイツで何かの賞を貰ったことを教えてくれました。
・・・それにコレって、天然素材だから、だめになったらほかせば自然に返るから、本当に環境に配慮した偉い商品です
その後、大好きな俵屋旅館のギャラリー
『遊形』を廻ったのですが、こちらに伺うといつでも欲しいものがたくさん目に留まって、困ってしまいます。
ホテルに帰りついた時には、両手にたくさんの荷物を抱えておりました
私たちがこんなに歩いたには訳があり、夕食は私の行きつけのお店に予約をしてあったからです。
・・・というか、今回の京都旅行のメイン・イベントが、春に皆をお連れしたその料理屋を再訪することだったのですから。
いつも私は、昼か夜のどちらかだけ京料理や懐石を頂いて、一方はおうどんとかそんなもので軽く済ませるのですが、今回は完全に
喰いに走っていますね

色々いただきましたが、冬の京都を代表するお料理のひとつ、
『鏑蒸し』。
聖護院かぶらの甘みは、もう少しグッと寒さが増してからが本番

とのことで、出始めの今頃はかぶらをすりおろして供するのだそうです。
脂の乗ったぐじ(甘鯛)と一緒にいただくと、身体の芯から溶けそうな感じです
蟹はここでも出てまいりました。
間人(たいざ)の蟹が高級だと、世間では言われているけれど、京都では3つのランクがあって、間人は一番下のクラスなのだとか

今夜のこの蟹は、
ツシマだとのことです。
ワタクシも勉強不足でしたので、見聞が広まりました。

冬の味覚といえば、王様級の扱いを受ける
『ふぐ』も当然ながら出てきましたよ

。
溶ろけるような白子に、お刺身、河豚のお出汁で取った蒸し物などなど・・・。
こういうモノは、東京にいる時にはいただけませんので、いっぱい堪能させていただきました
さんざん頂いて、スイスイと日本酒がススみ、お昼にあんなにいただいたことも忘れてしまうくらいでした
満足